高峰君の秘密
第5話
「「陽菜ちゃん!
お誕生日おめでとう!」」
「あ、ありがとうございますっ」
椿谷家のみんなに囲まれて…
私の誕生日は盛大に祝われた。
お母さんも美沙子さんと話していて楽しそうで良かった。
そして、なによりも…
「そんなに食ったら、豚になるんじゃねぇの?」
「う、うるさいっ!」
「かわいくねぇー…」
隣で料理を食べる私を見ている成弥。
…ん?
あれれ?
「成弥も食べなよ!!」
「もう食べたから」
「はい!?」
あなた少食ですか!?
だからそんなにスラッとしてるんですか!?
って言うか、こんなに彼女がガツガツ食べてていいの…?
いいわけない!!
さっき“豚になる”とか言われたし!!
さらっと彼女に“豚“と言うワードを使って来ましたよ、私の彼は!!
「ん?どうした?
食べねぇの?」
「……………」
誰のせいよーー!!
「あ…さっきの気にしてんの?」
「……………」
“さっき”って、どれ?
心当たりがありすぎるんだけど…
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