高峰君の秘密
「深川って、意外と良い奴なんだなぁ…」
「は!?
きゅ、急にどうしたの!?」
あ…照れてる…
なんだ、普通にかわいいとこあるじゃん…
「いや、ただ…
友達思いなんだなって…」
「ばっ、バカ言わないでよね!
友達なんだから当たり前でしょ!?」
「女はそういうの好きだもんなぁ」
…って、聞いてない。
深川は近くの店に飾ってあったブレスレットを見ていた。
んー…桜木ちゃんっぽくはない。
大人っぽい…そう、深川に似合うよ、これ。
…って、違うだろー!!
「…綺麗だね」
「うん、深川こういうの好きなの?」
「うん!…って、目的違うよね?
ごめんっ、プレゼント探そう」
ふーん、なんかかわいいかも。
ブレスレット見てるとき、目が輝いてたぞ?
「そういえば!」
「?」
「高峰の誕生日いつ?」
「あ…9月14日」
「なんだ、もうすぐじゃん」
店内を見ながら呟く深川。
なんだか俺、今ちょっとドキドキ中かも…
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