月の恋人



『あたし、先輩とッッ…』



ここが教室だという事は、もはや亜美の頭には無いらしく

興奮に身を任せて、
続きをたたみかけようとする。


『ち、ちょっと待って亜美!!』



あたしは
嫌な予感がして

思わず、亜美の口を塞いだ。



『先輩とッッ……むぐっ…』





亜美が――…


先輩と――…




そっかぁ、ついに…





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