月の恋人


あたしは、大体の事情を察知して、内心ほほえましく思いながらも

同級生たちの視線が一気に集まってくるのを感じて、

亜美の口を塞いだ手を
緩める事ができなかった。




『あ、亜美っ、ゴメン、わかったから、…とりあえず……外、行こっっ!!』




そのまま、漫画みたいに、ズルズルと亜美を屋上まで引っ張ってった。







『もう!』






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