月の恋人



屋上の扉を開けて、ようやく亜美と向かい合う。



『ひ、陽菜、そんなに怒んなくても…ちゃんと、ヒニンしたってばぁ…』


『…………え?』


『でもぉ……やっぱり…イタかったよー!』





あたしは


何をどうツッコんで良いか分からず、もはやお手上げ状態。





『あの…///、そういう事じゃなくって…亜美、場所を考えて話した方が…。多分、みんな聞こえてたよ?亜美の話…』



多分、今ごろ教室では

“メロンちゃんついに処女喪失!?”

とかって、大騒ぎだろうな…






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