月の恋人
I did what I had to do and saw it through without exemption
I planned each charted course, each careful step along the byway.
And more, much more than this, I did it my way...
――… なに?この感覚…
自分が自分じゃなくなって、
何か他のものに変化していくような…
まるで新しいものが生まれているような…
不思議な感覚が
身体を支配していた。
甘いだけのあたしの歌が
翔くんの声と溶け合って
深く、せつないハーモニーになる。
まるで、音色の魔法――…
I ate it up and spit it out.
I faced it all and I stood tall and did it my way...
翔くんの潤んだ瞳と目が合う。
――…どうして?
原曲と全然違うテンポなのに―…
あたし達は、一緒の波を越えて、
一緒の海を泳いでいた。
旋律の、波を―…
指先に、温かいものが触れた。
翔くんの、手だった。