月の恋人
ここではない、どこかへ。
『ここではない、どこかへ』
――後書きにかえて――
◆◇◆
はじめまして、の方が多いでしょうか。
おはようございます。
東雲 葵(しののめ・あおい)と申します。
今朝は、夜明けまで筆を走らせていたのですが、窓から覗いた天はあいにくの曇り空。
代わりに、陽菜と翔に、美しい朝焼けを届けてもらいました。
このような拙い作品を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
初期からずっと本棚に入れて下さっていた方、感想ノートにコメントを下さった方、直接言葉を交わす機会が無くても、陽菜たち3人の揺らぎに根気よく付き合って下さった全ての方へ。
改めて、お礼を言わせてください。
ありがとうございました。
◆◇◆
『月の恋人』はこれで一応の【完】とさせて頂きます。
この作品は、私が生まれて初めて書いた小説で。書き方もよくわからないまま言葉を紡ぎ始めてしまって。
ぐちゃぐちゃに絡まった糸を解くのに、後からとても苦しみました。(つい最近、プロットという言葉を知りました…。←無謀)
読んで頂く方に、まったく親切でない物語の展開。反省点が、沢山あります。
自分の感じるまま、思うままを、綴ってしまいました。ここまで付き合って下さったみなさま。
「長げぇよ!」とケータイ投げ出しそうになった事、何回かありませんでしたか。
いえ、あった事と思います。更新が滞りまくった事と合わせて、どうかお許しください。
◆◇◆
描きたかったのは、『思春期』です。
形がなくて、不安定で、常に揺らいでいる。
自己を形成していく、途中の時期。
善、とか 悪、とか
愛、とか 恋、とか
よくわからないけど確かに存在しているものを、わからないなりに、自分自身で体感して身につけていく、そんな時期。
自分を取り囲む世界が、外側に、円一周分広がっていくような、そんな時期。
皆さんの『思春期』…まだ、続いていますか?