月の恋人





「……誰のハナシ?」



突然

耳元近くで、低い声が響いた。



「きゃ……!!」





誰!?





声のした方を見ると

網戸の外から

翔くんが、あたしを見下ろしていた。






ドクドクドクドクドクドケドクドク



すごい速さで心臓が動いてる。




び………びっくり、したぁ……





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