月の恋人
「…んなの、いーよ、終わりがけになったら、陽菜がやってくれれば。」
「お……“お姉ちゃん”って、呼びなさいって言ってるでしょー!?あと、自分の宿題くらい、自分でやんなよっっ!!あたし、やんないからねっ!」
なにこれ、ヤブヘビ!?
一転、
あたしと涼の対決と化したリビングに
クックックックッ、と
笑い声が響いた。
「…翔くん?」
そんな、
笑うところでしょうか。
「…ああ、ゴメン。陽菜ちゃん家は、賑やかでいいなぁ。」