Sky〜空のような君へ〜
「だめだよ!葵…待ってよ?」
本当にその男はイカれてた。
「大丈夫!助けなきゃ!春はここにいな!」
そう言うと葵はあたしにバッグを渡した。
「いや…」
わかってた…正義感が強いから絶対葵は行くって。
「死なないで…帰って来てね?絶対…」
そう言ったのに…。
「おぅ!絶対帰ってくる!まっとけ」
葵はそう言うと男の方に向かった。
ーーーー……
「吉川さんですよね?よろしいですか?」
気が付くともう赤いランプが消えいた。
「今、葵くんのご両親が来ます。待っていますか?」