Sky〜空のような君へ〜
「絶対帰ってくるって!!あたしに言ったんです!あたしの血使ってください!!治してください!先生!」


絶対って言ったじゃん…。
帰ってきてよ…。

「春ちゃん!先生…葵…葵に会わしてください…」

嘘だ。

「ゎかりました。」

殺風景で薄暗い部屋に似つかない白いシーツ

「こちらです」

そう言ってシーツを少しめくった。

「葵……」

そこには青白い顔をした葵が居た。

「ねぇ?起きて?あたし葵に言い残した事があるの!言ってないの!起きてよ!」

お母さんはただ泣いていた。

「好きって言えてない!葵…大好きだよ…」

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