teenager
「ほんとにいいの?」
じっとあたしの目見つめて言う千尋君。
その目、信じていいのかな。
‥なんて思った。
何を信じるかもわからない。
何を信じればいいかもわからない。
のに、信じたくなっちゃった。
「千尋君だから‥‥いい」
“千尋君”だから。
君じゃなきゃダメだと思う。
「ありがとう‥」
そう言って優しくキスしてくれた。
‥‥嬉しい。
ちゃんと“あたし”を必要としてくれてる気がしたから。
初めて“あたし”を必要としてくれた気がしたから。
あたしは君を大切にしようと思ったよ。
あたしの初めての“彼氏”