teenager
 
その話を聞いた夜、あたしはめずらしく家にいた。

外には出れなかった。


学校から直帰で、今の今まで泣いていたから目がすごく腫れていた。

「頭痛い‥」

頭痛がひどい。
ずっと泣いてたからかな‥

時計を見ると、夜の12時。


リビングのほうに耳を澄ました。

音も声も何もしない。

「薬飲も」

階段を静かに降りて、リビングの戸を開けた。

電気を付け、辺りを見渡す。

机の上には、一人分のご飯。

夜、机の上にはいつも置いてある。


冷蔵庫を開け、食べ物を探す。

「なんかないかなー」

机の上はもう見ない。

‥見れない。


他のことは考えないで、冷蔵庫の中をを探った。

 

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