teenager
「あ、これ食べよ」
取り出したのは、大きなプリン。
ありがたいことに、スプーンはプリンの上に置いてあった。
「いただきまーす」
プリンを口に入れる。
おいしい‥けど、何か物足りなさを感じた。
‥いつも感じていた。
あー‥そんなこと考えるのやめよ。
プリンを食べ終わり、薬を飲んだ。
「あー‥痛い痛い」
まだ、ズキズキと痛む頭を手でおさえる。
‥少し、涙が出そうになった。
「お姉ちゃん‥?」
声がするドアのほうを見ると、びっくりしたような顔の光が立っていた。
「‥何」
あたしは素っ気ない態度で返事を返す。
「ご飯‥食べないの?」
「食べないもなにも、置いとかれると迷惑なんだよ。いっつも置いて、いっつもそのまま残ってるのに毎日、毎日‥」
パシン‥‥ッ!