teenager
 
次の日。
太陽が顔を照らす。

「まぶし‥」

あたしはそのまま寝ていたらしい。

‥携帯は電源を切っていた。


朝、お母さんは早くに家を出るが、光は8時に登校。

顔を会わせたくないあたしは、光が出ていくまで部屋で待っていた。


ドアを閉める音がして下に降り、誰もいないか確認する。

「‥いないな」

それからゆっくりしてお風呂に入り、学校に行く準備をした。

行きたくない気持ちは山々だった。

だけど‥千尋君に会いたい気持ちも心のどこか端っこにはあった。


iPodに入っている一番好きな歌。
千尋君が好きって言っていた歌‥


「‥‥あ」

なぜか指が勝手にそれを選んでいた。

その歌を聴きながら、学校まで歩いて行った。
少し‥涙を落としながら。

 

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