teenager
窓から太陽の光が漏れている。
いつの間にか、朝がきていた。
重いまぶたに、泣き腫らした目。
クマもできていた。
「‥顔やば」
顔も身体もぐだぐだ。
「もーダメだ‥」
バタンとベッドに倒れた。
「千尋君‥」
声に出さないと、どうにかなってしまいそうだった。
「どこ行ったんだよー‥」
壁に向かって枕を投げた。
それは壁には届かず、途中で落ちてしまった。
落ちた枕の隣には、電源を切ったままの携帯が置いてあった。
「もしかしたら‥!」
すぐに携帯の電源をつけた。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
千尋君からのメールの音が部屋中に鳴り響く。
携帯の画面には「千尋君」という文字があった。
「千尋君だ‥‥」
携帯を持つ手が少し震えた。