teenager
「‥なんも」
視線を外に移す。
今日はやけに風が吹いている。
「それよりさっ!テスト‥どうだった??」
テスト‥
‥‥そうだ。
「「ただいまーっ」」
ダダダダダダッ‥!
二人分の足音が廊下に響いていた。
リビングのドアを開けると、夕ご飯を作っているお母さんがいた。
「お母さん!見てっ!今日ね、学校のテストで98点とったんだよ!」
いつももよかったが今回は特別よかったので、あたしはテストの点数をお母さんに見せた。
「光は?」
お母さんはあたしのテストを見ずに、夕ご飯を作りながら光に聞いた。