teenager
「光はね〜‥ジャジャーン!100点ー!」
その言葉を聞いて、お母さんはずっと動かしていた手を止めた。
「よくがんばったわね〜!」
コンロの火を止めて、光のところまで行き、頭をなでた。
「愛もこのくらいがんばりなさいよ」
「‥はい‥‥」
この日、少し心に傷を作った。
それからも、こんな日が変わることはなかった。
あたしは光に勝てることはなく、なんでもかんでもあたしを土台にして光はいつも1こ上にいた‥。
それが悔しくて、もう光と比べられたくなくて、あたしは光と同じことをするのはやめた。
体育はサボってばかり。
授業も寝てばっか。
起きてるのはほぼ給食のときだけ。
もちろんテストはちゃんと受けない。