teenager
千尋君に会うと、そんな苛立ちも忘れていた。
「超おもしろかったね〜」
「ねー。‥これからどーしよっか?」
「んー‥どうしよっか」
あたしは普通にゲーセンに行ったり、街を歩いたりそんなことを考えていた。
「‥俺ん家来ない?」
この言葉があたしの人生を左右するなんて、この時は思いもしなかった‥。
あたしはその言葉通り、千尋君家に行った。
「おじゃましまーす‥」
「あ、親いないよ」
そーなんだ‥。
「なんで?」
あたしは思わず、思っていたことを口に出していた。
「親二人とも出張。」
「千尋君一人?寂しくない‥?」
やっぱり、あたしは思ったことを口にしてしまうらしい。