初恋
〔偶然〕なんて信じる事
などあまりないけど……
入学式以来、続く〔偶然〕は思わず信じてしまう
入学式当日に、見かけた‘忍’ちゃん(以降、忍)は凄く可愛いかった…
あの時の出会いは…俺の中でも大切な出来事だった。何にも基本的興味を持つ事などないが…
同じクラスメートとなって、隣り合わせの席と知った時は思わず心でガッツポーズをした。
入学式以来、数週間…流石に可愛さが目立つのか男子の間で噂になっていた…地元関係者じゃない(お嬢様校出身)との情報で、余計に噂止まりで済んでいるんだけど。
『おはよう』
毎朝、俺は挨拶をする…
ハハハ…我ながら暗い奴だが仕方がない。
まず顔を見ない・視線をそらす(思いきり)……
言葉?それは、現時点はありえねーって感じ…デス
――――五月。
[学力テスト]俺は、元々がインテリ派←自分で言うか!??普通…f^_^;
………………負けた……
ハハハ…完敗です………
成績発表の日…忍に少しでも認識してほしくて、いつも以上に頑張った俺 (・_・)エッ..? 目を疑う………俺のかなり上に… 俺だって学年150人中20位内だぞ!? 忍は…6位……
ガックリ肩を落とした俺は、友達同士楽しく笑う忍の姿が輝いているように見えた……………。
――――六月。
朝…忍を、見かけて俺の憂鬱な梅雨期が姿を消した………。
…衣更え、今まで何度もあったけど今日ほどに“良い習慣”と思ったことなく…夏の制服は、忍のスタイルの良さを際だたせてるΣ(^。^;)イエイエ変態じゃないから!
好きな女の子を、見て何が悪い!? それほどに日々…忍の存在は俺の中でも大きくなっているんだよ!
だから……“きっかけ”を探し出すだけなんだよね?