隣の大学生さん
「……」
え、何これどんな状況よコレは。


何をするべきか、どう反応すべきか30秒くらい迷った挙げ句


私は迷わずベットに寝ている見知らぬ男を蹴りあげた。
「こんの、糞馬鹿変態オヤジィィイイイ!!」
「ぎゃぁぁぁああ!」


当然、凄まじい奇声が部屋中に響きわたるわけで。


「……? どしたの、怖い顔して」
どうやら大学生位の青年はのんびりと欠伸をした。


いや、蹴られといてそこまで驚かないと逆に……


何せ驚いたのは私の方だ。

私はただ普通にお風呂に入って

牛乳飲んで部屋に戻って来ただけなんだから。


「あの、誰だかしりませんけどっ! ここは私の家であって、貴方のベッドでもありませんから!」

「あ、マジ~?」

ゆるーい感じの話し方。

若い癖に、気だるい雰囲気がこの人の周りを覆っていた。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop