不器用男子
 永沢君の隣に座った千隼と大輔君。



「なんか用あったの?」

「…大輔の好きな奴の相談。」



 うっそ…。



 永沢君…、なんてついてないの!?


 永沢君、早く部屋から出たほうが身のためだよっ!!??


 そう思って永沢君に視線を送る。


 …固まってる。


 緊張してるの…?



「先輩、俺がまさか先輩に相談する日が来るなんて思ってなかった…。」

「私も相談されるなんて思ってなかった。」

「実はさ…俺…」


 男が好きとか言ってくれないかな…?


 現実はそんな甘くなく…


「好きな女が…」



 OUTぉぉぉぉっ!!


 女って女だよね?


 男じゃないよね?


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