不器用男子
 え…。


 そんなことってあるの…?


「それはないな。あいつ、自分がされて嫌だったら人にはしないタイプ。」

「なんでそんなの分かるの!?」


 千隼が不思議でしょうがない。

 なんでよ!?



「……………なんとなく分かる。 実際、ひなみだって裏切られてねぇし」


「なるほど」


 完全に信じちゃってる。



「まぁ、いい恋愛してくださいっ!!」


 そう言うと、安心したのか部屋から出て行った。


「じゃぁ…わたしもそろそろ部屋戻るね?」

「あぁ」



 いっつも本ばっかり読んで…たまにはいちゃいちゃしたい…。


 

 …立ち上がろうとした瞬間キス。


 結構長かった。



 今わかった…。


 この人…


 人の心読むことできるんじゃないの…?


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