不器用男子
「もしもし ママ? あのねー? ママって今も本屋さんしてる?」

「えー? してるけど、面倒だから開いてない。」

「ホント!? ダメかぁ…。」


 ママに電話をして聞いてみたけど開いてないみたい。


「なぁに~? 本屋でもやりたいのー?」

「…うん」

 千隼だって本好きでしょ?

 私も好きだし、本関係の仕事ってやりがいがあると思う。


 人に伝える仕事に入るのかな?


「私の店あげるわよ?」

「…えっ!? マジで!? 頂戴―っ!! 絶対繁盛させてやる。」

「じゃぁ、よろしくねーっ? 分からないことあったら聞いて?」

 そう言って電話は切れた。


 第二希望OK!!


 次の日、先生に決まったと報告。

「おぉー、よかったじゃないか!! もう確定だな!!」

 先生も喜んでくれた。



 優里にも祐武にも言った。


 あとは千隼。



 喜んでくれるかな…?

< 166 / 244 >

この作品をシェア

pagetop