不器用男子
「は? 本屋? 勝手にすれば?」

 うっ…。



 千隼にとって悪気はないと思うけど傷つくなぁ…。

「始めたら千隼来てくれる?」

「俺も仕事あるからわかんねぇ」


 うっっ…。


 千隼も仕事あるから仕方ないな…。


「そっか…」


 沈黙。


 千隼は、私のこと好きでいてくれてるのかな…。


 じっと千隼を見つめる…が、まったく気付かない。


「もう寝るね……。」


 最近すれ違ってるのかな…。



 進路って何かと自分のことしか考えなくなっちゃうからね……。


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