不器用男子
「…始め!!」

 先生の声でテスト用紙をめくる音と、シャーペンの音が一斉に始まった。



 うぅ…頭痛いな…。




 今日は3教科で終わりだし、帰ってちょっと休もうかな?



 なんとか終わらした1教科目。




「ひなみちゃん…? 調子悪い?」

「祐武君…。 ううん! 平気だよ!!」




 その後もなんとか終わらしたテスト。



「ひなみ~バイバイ!」

 優里と祐武君とバイバイをして、席から立とうとした。


 急に目の前の人たちが分身した。


「あれ…? 先生…双子でした?」

「何を言ってるんだ? 秋谷…? 秋谷っ!!??」

 
 先生が私を呼ぶ声と同時に意識が遠ざかった。


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