不器用男子
 だいぶ落ち着いて寝室に戻ると千隼はぐっすり寝てる。


 …まだ決まったわけじゃないもん…。


 はっきりしてから千隼に伝えよう。


 明日からは少し店のほうが忙しくなるし落ち着いてから病院行こ…。


「千隼!! 起きて!!」

「ん…」


 千隼を起こして朝ご飯を食べてもらった。

「千隼、頑張ってね? 普通に言えばいいんだよ?」

「あぁ…今日は早めに帰るから一緒に飯でも作らねぇ?」

「千隼からなんて珍しい…是非!!」


 料理苦手なのに無理しちゃって…。


 今日は新しいバイトの面接があるし早目に家を出た。


 バイト希望の子は3人。

 使える子なら即店員にしてあげれる。



「失礼します!!」

 元気に入ってきた女の子。

「あれ…?鈴佳ちゃん!?」

「え…先輩!!」

 大輔君の彼女鈴佳ちゃんだ…。

 すごく大人っぽくなってる。


「採用!!」

「えっ!? 何もしてないんですけど…?」


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