不器用男子
ケッ、ケータイ!!!
私は手当たり次第ポケットの中にあるはずのケータイを探した。
手が後ろで縛られているから思うように動かない。
「…ケータイ…な…い…?」
手が攣りそうにながらもポケットの中を捜したけど、ケータイが見つからない。
ふと、上を見上げるとさっきまで少し遠くにいた山田君がすぐ前に立っていて、私のケータイを揺らしながらニヤニヤしている。
私のケータイ…。
もうどうすればいいか考える余裕もなくなっていた。
どんどん私に近づいてくる山田君。
もうちょっとでキスできる顔の近さ。
すごい鼻息が私の顔にあたって、臭い。
メガネをかけている山田君は、メガネを外して横に置いた。
そこに私のケータイも一緒に置かれた。
とても届く距離じゃない。
「山田君!! やめて!!」
「僕ねー、ひなみちゃんが学校休むって聞いて、ずっと考えてたんだよ?…どうやってひなみたんを僕のものにしようかって♪」
急にひなみちゃんから、ひなみたんになった。
すごく近くで話されると口臭がすごい山田君。
「それでねぇ、ずっと後ろをつけてたら、雷で気絶しちゃったんだよぉ?」
山田君だったんだ。
ずっとつけられてたのは…お化けじゃなかったのは良かったけど、それ以上におそろしい者が現れた。
私は手当たり次第ポケットの中にあるはずのケータイを探した。
手が後ろで縛られているから思うように動かない。
「…ケータイ…な…い…?」
手が攣りそうにながらもポケットの中を捜したけど、ケータイが見つからない。
ふと、上を見上げるとさっきまで少し遠くにいた山田君がすぐ前に立っていて、私のケータイを揺らしながらニヤニヤしている。
私のケータイ…。
もうどうすればいいか考える余裕もなくなっていた。
どんどん私に近づいてくる山田君。
もうちょっとでキスできる顔の近さ。
すごい鼻息が私の顔にあたって、臭い。
メガネをかけている山田君は、メガネを外して横に置いた。
そこに私のケータイも一緒に置かれた。
とても届く距離じゃない。
「山田君!! やめて!!」
「僕ねー、ひなみちゃんが学校休むって聞いて、ずっと考えてたんだよ?…どうやってひなみたんを僕のものにしようかって♪」
急にひなみちゃんから、ひなみたんになった。
すごく近くで話されると口臭がすごい山田君。
「それでねぇ、ずっと後ろをつけてたら、雷で気絶しちゃったんだよぉ?」
山田君だったんだ。
ずっとつけられてたのは…お化けじゃなかったのは良かったけど、それ以上におそろしい者が現れた。