不器用男子
「今日は転校生を紹介するぞー。」


 先生の声で注目された私。



「秋谷 ひなみ(あきや ひなみ)です!! 友達百人ほしいです!! よろしくお願いしまーす☆」



 私なりに頑張ったあいさつ。



「席はそこね」


「はーい」


 先生が指をさした席に座りに進む。


「ひなみちゃんよろしくねー。」

「名前ひらがな?」


 などのさまざまな声が飛んでくる。



「ひなみでいーよ? 名前はひらがなぁ。」

 席に座りながら話した。




 ホームルームが終わって、私の周りにすごい人が集まった。


「好きな人できた~?」
「んなわけないでしょ? 早すぎだって!!」

 男女が軽くけんか中。


「あっ、私 優里(ゆり)よろしくー。」
「俺、祐武(ひろむ) なかよくしよーな?」


 さっきまでけんかしていた二人がころッとこっちを向いて自己紹介。



 おもしろい…。



 校内案内や部活紹介までみんながしてくれた。


「ひなみは部活入るの?」

「んー、考えとくよ。」


 部活か…。


 入ろっかな?


< 4 / 244 >

この作品をシェア

pagetop