不器用男子
「…何になったの?」

　話を聞いていなかった私は祐武に聞いた。

「わかんね。　俺も聞いてなかった。」

　隣がこれだと困るね…。

　自分も悪いんだけど…。



　休み時間になるとみんながなぜかグループを作り始めた。


「なんでみんなグループ作ってんの?」

「さぁ?」

　2人で?を大量に頭で浮かべながらみんなの行動を見つめた。


「とっ、とりあえず…優里のところ行って聞こう!!」

　そう言って優里のところへ駆け足をした。



「…なにって話聞いてなかったの?」

「「はい…。」」

「えっとねー、まず喫茶店をやることになったんだけど…、2人でペアを組んでその2人でテーマを決めてそれに沿った服を着てするの!!…分かる?」

「大体は…。」


　それを聞いた祐武は一目散に仲のいい男子のところへ走って行った。


「優里ーペア組もうよー!!」

「いいよ。」

　2人でテーマを決めていると祐武が戻ってきた。


「俺、仲間外れだってよー!!　お前は優里と組めって!!」


　そういえば、祐武の中のいい男子は3人。

　ペアを組むのは2人。

　そりゃ、優里と組めって言われてもおかしくない。

　あの2人は彼女いないって言ってたなぁ…。



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