不器用男子
お父さんとお母さんは、転校してくる前の学校近くに住んでる。
私は、こっちの高校しか受からなくて…バカだから…虹野高校に通うためにこの寮に来た。
「103号室…。 ここだ。」
鍵を開けて入ると結構広い。
リビングとキッチンと寝室に分かれてる。
ベットはなぜかシングルベットより遥かに大きい。
電話も置いてある。
(フロントは9番)
ホテルみたい…。
電話のところに書いてあるのを呼んでいると、タイミング良く電話が鳴った。
「ひなみちゃん…さっそくだけど夕飯作るの手伝ってくれるかな?」
え?
ここキッチンあるのに管理人の仕事?
あっ、男の子って作らないとカップめんとかずっと食べてそうだからなぁ。
食堂までなんとかついた私は、早速作り始めた。
「13人分よろしくねー! ハンバーグお願い! わたしは庭の草むしりと水まきしてくるから。」
急いで走っていった。
「頑張ろう。」
約1時間でいいにおいが充満した食堂。
付け合わせにもいろいろ作った。
「上出来だよ! おじさんよりうまいだろうね。」
おじさんはすごくほめてくれた。