不器用男子
ガチャッ………ガラガラガラっ。
…と、倉庫の大きい扉が開かれた。
「え…?」
外の光とともに声がした。
「何…やってるんですか…?」
「ちょっ、逃げるよ!!」
何をやってるかを問いかけられて一気に逃げて行ったギャルグループの人たち。
入れ替わりに中に駆け込んできた人物は女の子。
「大丈夫ですか…? 秋谷先輩」
そう言いながら差しのべられた小さな手。
「ありがと…私のこと知ってるの?」
「ハイ…可愛いって有名ですよ…?」
可愛い…?
それはあなたでしょ?
女の子はパーマのかかった色素の薄い茶色の髪に真っ赤の大きなリボンのついたカチューシャをつけて大きな瞳をくりくりさせている。
私は、女の子の手を借りて立ち上がった。
「一年の東内 樹里菜(とうない じゅりな)って言います。 体育倉庫に用事があったんですけど鍵がなくて…教頭先生に予備を借りてきました。」
そっか…。
教頭先生が予備を持っていてくれたんだ…助かったな…。
「制服がビショビショです。保健室行きますか?」
「ん。 もう帰るから平気だよ。ありがとう♪」
…と、倉庫の大きい扉が開かれた。
「え…?」
外の光とともに声がした。
「何…やってるんですか…?」
「ちょっ、逃げるよ!!」
何をやってるかを問いかけられて一気に逃げて行ったギャルグループの人たち。
入れ替わりに中に駆け込んできた人物は女の子。
「大丈夫ですか…? 秋谷先輩」
そう言いながら差しのべられた小さな手。
「ありがと…私のこと知ってるの?」
「ハイ…可愛いって有名ですよ…?」
可愛い…?
それはあなたでしょ?
女の子はパーマのかかった色素の薄い茶色の髪に真っ赤の大きなリボンのついたカチューシャをつけて大きな瞳をくりくりさせている。
私は、女の子の手を借りて立ち上がった。
「一年の東内 樹里菜(とうない じゅりな)って言います。 体育倉庫に用事があったんですけど鍵がなくて…教頭先生に予備を借りてきました。」
そっか…。
教頭先生が予備を持っていてくれたんだ…助かったな…。
「制服がビショビショです。保健室行きますか?」
「ん。 もう帰るから平気だよ。ありがとう♪」