不器用男子
 教室に戻ると先生も来ていてみんなも座っていた。


「あら? どうして遅れたの?」

「えっと…「秋谷さんがけがをしたので保健室に連れてっていました。」

「そう。 早く座りなさい。」



「大塚君…ありがと。」


 けがをしたのは確か。

 保健室に行ったのも本当だしそれでいいか…。



「じゃぁペアになってーっ!!」


 先生の掛け声でみんなが移動を始めた。


「今日は基本的に文化祭で着るペアでのデザインを考えなさい。」



 大塚君が私の前に座って話し始めた。
 
「どんなのがいいかな…ってまだテーマ決めてなかったよね?」

「そっ、そうだったねっ!!」


 私が倒れちゃったからか…。

 

 悩んだ末私たちのペアのテーマは秋だしよくありそうな魔女と魔法使いになった。

「秋谷さん…ひなみちゃんって呼んでいい?」

「あっ、うん。」

「じゃぁ…ひなみちゃんって絶対魔女とかに会うよね。 喫茶店の人気者になろうぜー。一緒にな?」


「うん。がんばろーね。」



 千隼は何を着るのかな…?


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