regret massege
変わらない心


世界に羽ばたく翼
誰しも持っているけれど
飛べるのはほんの一握り
ほとんどが限界感じて
自らの手で引きちぎる
もぎ取られた翼は
二度と戻らない
というのに

舞い落ちる無数の羽根
でもそれはいつか必ず
小さな存在に
引き継がれる
そして私達の持つ力の
証となる

少年はある日見つけた
その人の背中に
生えた翼を
自らの背にある
小さなものには
まだ気づかない

少女はある日見つけた
自らの背に生えた
小さなものを
決して触れることは
出来ない
それに無垢な瞳を向けた

成長するたび
必要なこと知って
成長するたび
どうでもいいこと知って
そのたび
大きくなる翼が
力にも負担にも変わる

その重さに堪え
希望が諦めに
変わらないならば
きっと、
この風の向こうにいける


  

< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop