甘い夜の、願い事。
「なんだ〜。伊藤くんともう付き合ってるんだと思ってたのに。」
つまらなさそうに、私を見る。
「あのね、私ね、伊藤くんじゃなくて、……好きな人、いるの。」
美保に相談してみた。
もちろん、その好きな人がお兄ちゃんだとは言ってないけど。
「嫌われたかどうかなんて、本人に聞いてみればいいじゃん。」
うじうじ悩んでる私に、美保が一言で片付ける。
「そうだよね。そう、だけど〜〜…。」
……それができないから苦しいんだよ〜〜!!