お兄ちゃんは危険な××!
運ばれてきたのは、お兄ちゃんの部屋。
………。
お兄ちゃんの!?
そう気づいて急に覚醒した私は、ジタバタとお兄ちゃんの腕の中で暴れた。
お兄ちゃんはそんな私を気にもせず、私をしっかり抱えたままベッドに倒れ込んだ。
「……今日は疲れた」
お兄ちゃんは天井を見ながらぼそりと言った。
私はピクンと耳を疑う。
は!?
お兄ちゃんずっと寝てたじゃん!
動いてたといえばサッカーのときだけで……
でもあれだけ寝てたんだし疲れる要素なくない!?
あきれてお兄ちゃんを見上げる私の頭をよしよしと撫でながら、お兄ちゃんはごろんと寝返りをうって横を向く。