お兄ちゃんは危険な××!
「!?」
私は足下を見て、ぎょっと目をまるくした。
そこにあるのは、紛れもなく私の足で。
つまり、猫じゃなくて人間の……
「首輪、寝てる間に取れたみたいだ」
動揺しまくる私をよそに、お兄ちゃんは私の頭の上を指差した。
お兄ちゃんが指差す先には、私がつけていたはずの首輪。
なんで?
なんで!?
そしてお兄ちゃんはにっこりと笑う。
「目が覚めたら優絵が隣で寝てるし。せっかくだから、眺めてた」
いたずらに笑うお兄ちゃんの指先が頬に触れて、カァッと顔が熱くなる。
「なっ、ななっ……」