お兄ちゃんは危険な××!

「何してんのこのスケベ!!」


私は飛び起きてお兄ちゃんに枕を投げつけ、後ずさった。



信じらんない!

信じらんない!


お、お兄ちゃんにずっと寝顔を見られてただなんて……!



赤面する私を見て、お兄ちゃんは面白そうに笑ってる。


その余裕さが憎たらしいよっ!



でも恥ずかしさに何も言うことができない私は、お兄ちゃんがベッドから立ち上がるのを見ているしかなかった。


「さてと。部活あるし、着替えよっかな」


そう言って今にも服を脱ごうとするお兄ちゃんに、私は慌ててドアのほうに走った。


「ちょっと待って、今!出てくから!」


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