お兄ちゃんは危険な××!
くやし~い!
絶対からかってる!
泣きそうになりながらドアノブに手をかけたところで、無意識に掴んできたものに気づく。
!
これ………
そうだ!
ピーン!と悪いことを思いついて、私はにっこりとお兄ちゃんを振り返った。
お兄ちゃんは急に笑顔になった私を訝しげに見ている。
「お兄ちゃん」
「ん」
「こっち、来て?」
甘えた感じに言うと、お兄ちゃんは不思議そうに近寄ってきた。
そしてお兄ちゃんの頬に右手を伸ばして――
るフリをして。
カチッ
今度は私が、
お兄ちゃんの首に
首輪をつけてやった。
《ペットには首輪を 完》