お兄ちゃんは危険な××!

そうだ、お兄ちゃんは二井くんを探してた。


この前の飴雨事件のときに二井くんはお兄ちゃんに尊敬を抱いたみたいだし(なぜか)、

もしかして新しい発明品の実験台になってたりなんかしてたり……



まさかね!



一瞬浮かんできた自分の恐ろしい考えを打ち消すようにははっと笑って、気を取り直してシャーペンを握る。


今日中にこの英語の課題を終わらせておきたいし……。


日菜子も私に倣って、もう一度教科書を手にとった。

さっきと同じページを開いて、読み上げる。


「ごーすとれいと」


………。


ガク。


「だからね?」


「俺のこと呼んだ?」


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