お兄ちゃんは危険な××!
私はあきれ顔でお兄ちゃんに二井くんを引き渡す。
「もう。二井くんに何かしたんでしょ?早く元に戻してあげてよ。見てらんないよ」
「ごめんごめん」
ごめん、じゃないんだってば!
お兄ちゃんがあんまり反省していないことに頭を痛めたが、ふとあることに気づく。
二井くんの様子が変だ。
や、さっきも相当変だったけど、今度はまた違う。
お兄ちゃんに引き渡った瞬間から、キョロキョロと辺りを見まわしてしきりに首を傾げている。