お兄ちゃんは危険な××!
「日菜子!?」
真っ青になりながら日菜子の肩を掴むと、日菜子はうるさそうな目で私を見てきた。
そしてパシッと日菜子らしくない行動で私の手を払う。
「うるせぇな。触んじゃねーよ。それに俺は日菜子じゃない」
「ちょ、ちょっと何言ってるの……」
そう言ってから、はっとした。
待って、この口調、この態度、
様子が変なとこだって
さっきの二井くんとおんなじじゃない!!
それに今、お前の兄貴はバカだって言ってた。
ってことは、やっぱりお兄ちゃんと関係があるんだ。
ってことは、さっきのヤツが、日菜子の中に
いる!!