お兄ちゃんは危険な××!
私が思わず一歩後退すると、日菜子(玲人)も一歩近づいてきた。
じりじりと間合いを詰められて、気づいたときには壁際まで追いつめられていた。
「な、何?」
私の目をじっと見つめたまま、やつは首を傾げる。
「似てねーな。お前らほんとに兄妹か?」
「き、兄妹だよ」
血は繋がってませんけどね。
「フーん」
玲人は私から少し離れ、興味なさそうに欠伸した。
興味ないなら聞かないでよ!
「てか、早く日菜子の体から出て行きなさいよ!」
そうだよ、それよ。
まずは日菜子を解放してあげなくちゃ。