お兄ちゃんは危険な××!

当の玲人は何の迷いもなく余裕の表情で、キャッチャーを動かした。


それはピンクのうさぎのぬいぐるみに降ろされ、

そして捕らえた。


「………っ」


うさぎが空中を運ばれてく間、きゅっと手を握りしめて見守った。



お願い!

入って!



お願い~っ!!






かちゃんっ



と軽い音がして、目をまるくする私に、得意げに玲人が振り返った。


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