お兄ちゃんは危険な××!

可愛い!?

そういえばさっきからお母さんそんなこと言ってた気がするけど


可愛い!?


アレが!!


「やりぃ」


私が口をパクパクさせていると、隣で勝ち誇った顔でお兄ちゃんが私に向かってピースした。



む、むかつく……!



お兄ちゃんに負けるなんて悔しすぎることに肩をワナワナさせている私の目の前に、すっとりんごジュースが差し出された。


顔を向けると、すまなそうな表情をしたお父さんが。


「ごめんな、優絵。この家族は変人ばっかで……」


私はお父さんの言葉に感激して、フルフルと首を横に振った。


そして


< 14 / 266 >

この作品をシェア

pagetop