お兄ちゃんは危険な××!
「や……」
「やったーっ!ありがとう玲人~っ」
あまりの嬉しさに勢い良く玲人に飛びついてしまった。
「たかがUFOキャッチャーでなんで泣く」
玲人は私に抱きつかれたまま若干引きながら、うさぎを取り出し口から救い出した。
「うっ、うっ。だってほっとしたんだもん」
これで私の身の危険は避けられた!
実験台にならなくてすむ~っ!
立ち上がった玲人から私が離れて涙を拭っていると、
玲人はポケットにうさぎを突っ込みながらよし、と笑みを浮かべた。