お兄ちゃんは危険な××!


抗議する私をずるずる引っ張って、玲人はアイス屋さんの前で止まった。


「すいませーん」


「あっ、ちょっと!」


私が玲人を止められないでいるうちに、店の奥からお姉さんが出てきた。


「イチゴひとつとチョコひとつください」


「ああっこら…!」


「ふふ、わかりました」


お姉さんはにこにこ笑って、イチゴと、チョコのアイスを差し出した。


「はいどうぞ。2つで500円になります」


「はい」


「待って!待って!わたしがっ、私が払うから!」


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