お兄ちゃんは危険な××!


五百円玉を渡そうとする玲人を押しのけて、お姉さんに五百円押し付ける。


お姉さんはちょうどですね、と言いながら五百円玉を受け取ってくれた。



ほっ、と胸をなで下ろした。

よかったー、これで安心!



なんて安堵している私の後ろで、ふっ、と笑うヤツの気配。


訝しげに後ろを見上げると、小馬鹿にした表情をした玲人がアイスを2つ手に持っていた。


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