お兄ちゃんは危険な××!


キ、キス。


いきなりのことに心臓がドックンバックン鳴り始めた。



だだだ、だって


私、キスとか

しっ、


したことないしっ!


「な、ななななんでっ」


「俺、キスしたことないし。最後に、ね?」



ね?
って……



もう顔近づけてるし!


「あのあのあのあの、玲人さんっ?」


「ん?」


「私、いいなんて言ってないよ?」


「………」


玲人は無言で私の肩を掴んできた。


え?

と思ってるうちにまた距離はぐっと近づいて。


「……っ」


真っ直ぐ見つめてくる目に、固まった。

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