お兄ちゃんは危険な××!
なんて嘆いても逃げられないのはわかってる。
だから今日は朝からずっとブルーなのです。
「はあ…」
「「きゃ~~っっ」」
私がため息をついたと同時に、女の子たちの叫び声と、ピーッというホイッスルの音がした。
どうやらお兄ちゃんがシュートを決めたみたい。
しまった見逃した。
「ああもう」
「優絵ちー…」
しかも今日は2日目。
つらい、つらすぎる……
今度はため息をつく変わりに、体操座りした膝の上におでこをのっけた。